2019年1月4日の夢。
夜、しかし眼前に広がるイメージは黒ではなく白。眩い白。
湖の真ん中、二つの朱色の門とそれを繋ぐ朱色の橋がある。私は片方の門の下に立ち、もう一方の門の方向を向いている。向かいの門の上、巨大な下弦の月――かどうかはわからないが――が眼前を覆う。半月は恐ろしいほどに大きく、見つめていれば飲み込まれてしまいそうだ。よく見ると、半月の少し上に、もう一つの月が見える。丁度半月の衛生のようにも見える。
ふと足元に手のひら大の四角を見つけた。それは黒い水晶のように見えた。けれども水晶にしては複雑で、裏側には細かい装飾がびっしりと施されている。何らかの突発的な気持ちに押されて、私は月がよく見える橋の上に移動した。空気が澄み渡っていた。改めて月と向き合うと、美しさに息を呑んだ。
この光景を忘れはしない。そう心に誓うまで間もなかった。
白い光に包まれて、電源を入れた。